WEADAC 機能紹介
WEADACで作成可能な時別気象データ
WEADACでは、目的都市付近の地点番号又は緯度・経度を入力するだけで、冷房設計用気象データ、暖房設計用気 象データ、月代表日気象データを作成できます。これらのデータには、1時間毎の気温、湿度、日射量、 夜間放射量、風向・風速、太陽位置が含まれています。
WEADACで作成可能な時別気象データ | ||
データ | データの内容・目的 | |
(1)冷房設計用気象データ | 夏季厳暑日の気象条件で冷房装置設計のための気象データ | |
(2)暖房設計用気象データ | 冬季厳寒日の気象条件で暖房装置設計のための気象データ | |
(3)各月代表日気象データ | 各月代表日の気象条件で年間エネルギー消費量検討のための気象データ(1~12月) | |
(4)年間時刻別気象データ | (3)を滑らかに接続した年間時刻別気象データ |
WEADACによる任意都市の気象データ作成方法
WEADACの地点の検索
図1の画面で、ユーザは、WEADACの2つのデータベースのうちのどちらを使用するかを選択します。選択したデータベースから、ユーザが特定の地点を選択する方法は2つあります。一つはユーザが任意の緯度・経度を入力する方法です。緯度経度を入力し、『検索』をクリックするとWEADACは、入力された緯度・経度に近接する10の候補地点をコンピュータの画面に表示します。もう一つはユーザが地点番号を入力する方法です。この場合はその番号の地点と近接地点をコンピュータの画面に表示します。表示地点数は初めの方法と同じで10地点です。どちらの場合も、ユーザは表示された10の候補地点から1地点を指定します。
暖房月、冷房月とTACの指定
図2の画面上部には、ユーザが選択した地点の暖房月と冷房月が表示されています。WEADACには暖房または冷房のどちらか一方が必要で、もう一方は不要な地点が数多く含まれています。WEADACでは最も気温の高い月を冷房月、最も低い月を暖房月と定め、必要・不必要にかかわらず、冷房設計用と暖房設計用の気象データを出力します。そのため、ユーザが冷房又は暖房だけが必要と判断した場合は、他方を無視してください。図2中央部のTACとは設計用気象データの超過危険率のことで、指定したTACを超える過酷な気象条件の発生が許容されます。したがって、TACが小さいほど、厳しい設計用気象条件が出力されることになります。WEADACでは、ユーザが3つのTACを選択できるようになっています。
気象データの出力フォーマットの選択
図2の画面において、WEADAC形式を選択し「作成」をクリックした画面が図3であり、出力したテキストファイルのヘッダー部の例が図4です。この形式で出力したファイルは、そのまま設計負荷計算プログラムWEADAC_DLCの入力気象データとして使用することができます。図2のようにWEADACでは、HASP(建築設備技術者協会(JABMEE)が公開している熱負荷計算プログラム)用、及びBEST(建築省エネルギー機構 (IBEC)が公開している建築物総合エネルギーシミュレーションツール)用のフォーマットで気象データを出力することもできます。
WEADACの使用を希望される皆様は、はじめに弊社のホームページから試用版をダウンロードしてご使用いただきます。具体的な手続きは「ご利用案内」ページをご覧ください。