EA設計用気象データについて
EA設計用気象データの概要
「EA設計用気象データ」は、これまで本ホームページで公開してきた設計用気象データと同じものです。今回、「HASPEE設計用気象データ」を本ホームページで公開することになったため、「EA」を付し、「HASPEE設計用気象データ」と区別することにしました。
EA設計用気象データの『設計用』とは、空調設備設計用を意味します。EA設計用気象データは30年間の拡張アメダス気象データ(EA気象データ)から作成されており、2010年版(1981~2010年の30年間から作成されたもの)と2020年版(1991~2020年の30年間から作成されたもの)があります。地点数はどちらも全国836地点です。836地点のうち50地点は、使用許諾契約書に合意の上、MetDSのホームページから無償でダウンロードすることができます。無償とする50地点の地点名は下記の通りです。
稚内 | 旭川 | 札幌 | 岩見沢 | 網走 | 北見 | 帯広 | 室蘭 | 函館 | 青森 |
秋田 | 盛岡 | 仙台 | 山形 | 福島 | つくば | 宇都宮 | 前橋 | 東京 | 父島 |
銚子 | 長野 | 甲府 | 静岡 | 名古屋 | 新潟 | 富山 | 福井 | 彦根 | 大阪 |
奈良 | 岡山 | 広島 | 松江 | 高松 | 松山 | 高知 | 下関 | 福岡 | 大分 |
長崎 | 佐賀 | 熊本 | 宮崎 | 鹿児島 | 名瀬 | 那覇 | 南大東島 | 宮古島 | 石垣島 |
EA設計用気象データは、NewHASPのhasHフォーマットにしたがって作成されています。7気象要素(気温、絶対湿度、法線面直達日射、水平面天空日射、水平面夜間放射、風向、風速)の1日分の時刻別値が組み込まれており、NewHASPやHASP類のプログラムで使用することができます。また、(一財)住宅・建築SDGs推進センター(IBECs)からリリースされているBEST(The BEST Program)にも組み込まれています。使用許諾契約に合意すれば、自前で開発したプログラム類で使用することも可能です。
EA設計用気象データには、下表のように、地点別に、暖房設計用6タイプ、冷房設計用5タイプ、計11タイプがあります。詳細は、本ホームページの技術解説「2020年版設計用気象データ」をご覧ください。
EA設計用気象データのタイプ別危険率(年基準) | ||||||
暖房/冷房 | 選定基準(第1指標-第2指標) | タイプ | 第一指標の危険率 | |||
暖房 | 気温(t)― 絶対湿度(x) | t-x | H10 | 最小危険率 | ||
H12 | 1.0% | |||||
H13 | 2.0% | |||||
気温(t)― 水平面全天日射量(Jh) | t-Jh | H20 | 最小危険率 | |||
H22 | 1.0% | |||||
H23 | 2.0% | |||||
冷房 | エンタルピ(h)ー 気温(t) | h-t | C10 | 最小危険率 | ||
C12 | 1.0% | |||||
C13 | 2.0% | |||||
円柱面日射量(Jc)― 気温(t) | Jc-t | C31 | 最小危険率 | |||
円柱南面日射量(Js)― 気温(t) | Js-t | C41 | 0.5% | |||
●最少危険率とは、作成可能な最も安全側の危険率をいいます。 |
DsnNaviのダウンロード
DsnNavi(設計用気象データ・ナビゲーションプログラム)は、11タイプのEA設計用気象データを表示し、データを出力するツールです。DsnNaviはフリーのツールであり、EA設計用気象データの使用許諾契約書(PDF)に合意の上、必要事項を入力することにより無料でダウンロードできます。DsnNaviでは、EA設計用気象データ全地点(836地点)における各タイプ、各気象要素のグラフを見ることができます。また、無償50地点のEA設計用気象データを出力することができます。ただし、全地点(836地点)のEA設計用気象データを出力するためには、購入もしくはライセンス契約が必要です。
EA設計用気象データ全地点(836地点)の「購入」
無償版のDsnNaviでデータを出力できるのは50地点に限定されていますが、「EA設計用気象データ全地点」を購入もしくはライセンス契約することにより、全地点(836地点)のEA設計用気象データを出力できるようになります。「購入」をご希望の場合は、下の「拡張アメダス気象データ,プログラム 注文フォームに移動」ボタンから進んでください。
購入とライセンス契約の違い
EA 設計用気象データの使用許諾契約は、「1 名のユーザーが1 台のコンピューターで使用すること」と定めています。DSNnavi およびDSNnavi が出力するデータを、1 つの購入について複数人で使用することはできず、複数人で使用する場合は、使用者の人数分の数量を購入する必要があります。例えば、DSNnavi のユーザーが1人でも、出力されたデータをDSNnavi のユーザー以外にも4人が使用する場合には5つの購入が必要です。
ライセンス契約とは、法人やそれに準じる組織に属するユーザーグループの代表者とMetDSとが結ぶ契約です。ライセンス契約を結ぶことにより、同一法人・同一組織内の複数のユーザーが設計用気象データを使用することができます。
設計用気象データ 「購入」(円、消費税別) | |
EA設計用気象データ 全地点 | 15,000 |
HASPEE設計用気象データ 全地点 | 25,000 |
●無償版では50地点ですが、購入により全地点(836地点)のEA設計用気象データが利用できるようになります。●複数人で使用する場合は、使用者の人数分の数量を購入する必要があります。 |
EA設計用気象データ全地点(836地点)の「ライセンス契約」
ライセンス契約は、お客様が設計用気象データの使用にあたり、MetDSと設計用気象データに関する使用許諾契約を交わす場合をいいます。契約書の書式は『設計用気象データに関するライセンス契約書の一般的書式』を参考にしてください。
設計用気象データに関するライセンス契約の一般的書式(PDF)
- ライセンス契約は、お客様が法人、研究室、またはそれらに類する組織であって、ユーザー数が5名以上の場合に適用されます。
- ライセンス契約の期間は1年ですが、継続することができます。
- 提供された設計用気象データの使用はライセンス期間内に限られます。
- ユーザー以外の者が、契約により提供された設計用気象データを使用することはできません。
- ユーザーの数とは、契約による提供された設計用気象データを、契約期間内に1回以上使用する者の合計数をいいます。(同時使用者数ではありません。)
- ユーザーは、業務の変更、配置換え等の妥当な理由があれば、変更することができます。ただし、ユーザー数の上限を超えることはできません。
設計用気象データ 「ライセンス契約」1年間の契約料金(円、消費税別) | |||
ユーザー数 | a(注3) | b(注3) | c(注3) |
EA設計用気象データ | HASPEE設計用気象データ | EA設計用気象データ +HASPP設計用気象データ | |
~10 | 50,000 | 90,000 | 120,000 |
11~20 | 65,000 | 130,000 | 160,000 |
21~30 | 83,000 | 165,000 | 210,000 |
31~50 | 110,000 | 210,000 | 260,000 |
51~100 | 150,000 | 300,000 | 380,000 |
101~300 | 180,000 | 350,000 | 450,000 |
(注1)ユーザーとは、お客様(ライセンシー)に所属する社員等をいいます。(注2)ユーザー数とは、お客様が契約により使用を許諾された設計用気象データを契約期間内に1回以上使用する者の合計数をいいます。(同時使用者数ではありません。)(注3)a,b,cとも、全国836地点の2010年版と2020年版が含まれます。(注4)使用者が300名を超える場合は、MetDSまでお問い合わせください。 |