標準年EA気象データ・実在年EA気象データ・操作プログラム

建築環境や建築設備等の広い分野で10年間等の長期間を代表する1年間の気象データが使用されています。このような年間の気象データは世界各国で開発され、Reference Year等と呼ばれています。「標準年EA気象データ」とは、10年程度の観測データから、月別に代表的な年を選択し、それらを接合して作成した仮想の1年間のデータです。

実在年EA気象データとは、標準年EA気象データが仮想の1年間のデータであるのに対し、実在する1年間のEA気象データをいいます。ファイルは年別になっていますが、下表のように10年ごとにまとめて公開しています。

 

EA気象データは、一般社団法人建築環境・省エネルギー機構(IBECs)がリリースしている建築物総合エネルギーシミュレーションツールBEST(The BEST Program)で使用することができます。BESTの各バージョンに対応する利用可能なEA気象データはIBECのホームページでご確認ください。また、専用プログラム「EA DataNavi」によって、EA気象データをHASP形式とSMASH形式の入力データに変換することができます。EA気象データをEnergyPlus用に変換した気象データは別途公開していますので、本ホームページのEA/EPWをご覧ください。

EA気象データはテキスト形式ではなくバイナリ形式で収録されているため、データを読むためにはソフトウェアが必要です。ソフトウェア開発のため、フォーマットとFORTRANによるサンプルプログラムを公開していますのでご活用ください。

拡張アメダス気象データ 基礎知識 2020年版(PDF)
EA気象データ(WEA2)読み込みサンプルプログラム(テキスト)

「EA DataNavi」はEA気象データを読み込むプログラムです。地点選択インターフェイスでユーザーが所有するEA気象データの地点と年(実在年、標準年)を選択すると、【表2】の基本10気象要素のEA気象データがデータビュアーに表示されます。ビュアー下面で気象要素を選択すると、そのデータが追加表示されます。「EA DataNavi」には、読み込んだEA気象データや追加したデータをエクセルに出力する機能や、HASPやSMASHのフォーマットで出力する機能もあります。

EA DataNavi8「試用版」及び試用版専用のEA気象データ(1981実在年EA気象データ)を公開しています。本試用版をお使いいただくことにより、ユーザーの皆様は、EA気象データ及びEA DataNavi8の機能をご理解いただくことができます。本ホームページに、EA気象データの基礎知識、EA DataNavi8の使用マニュアルを置いています。本試用版と併せてご利用ください。製品版のEA気象データやEA DataNavi8を購入されるかどうか、ライセンス契約を結ばれるかどうかは、本試用版をご使用の上、判断していただくことをお勧めします。

試用版の起動後、シリアル番号の入力が求められます。試用版として利用するには「demo-demo-demo」を入力してください。製品版ご購入のユーザー様は、MetDSから提供されたシリアル番号を入力することにより、試用版が製品版として機能するようになります。製品版を使用するには、製品版の使用許諾事項(EADataNaviの使用許諾契約書)に同意していただく必要があります。

EA DataNavi8「試用版」の使用許諾事項
  • 試用版による計算結果や計算結果を編集した2次データを、論文、報告書等に使用していただいても差し支えありません。
  • 試用版を教育目的(授業等)に使用していただいても差し支えありません。
  • 使用期間に制限はありません。
  • EA DataNavi8「試用版」には機能制限があり、試用版専用のEA気象データ以外の気象データを読み込むことはできません。
  • 本試用版を商用目的に使用することはできません。
  • EA DataNavi8「試用版」のプログラムをユーザーが書き変えることは著作権の侵害となります。ユーザーが勝手に書き変えることはできません。
  • 試用版の使用によってユーザーが何らかの損害を受けたとしても、著作者及び使用許諾権者は、一切の責任を負いません。

「EA Map」は、様々なデータを日本地図上にカラーマップとして描画するツールです。描画には、描画対象地点のデータと位置情報(緯度、経度)が必要です。「EA Map」では、ユーザーが所有するEA気象データを読み込み、データの全国分布を可視化できます。「EA Map」には、ユーザーが所有するEA気象データから全地点のデグリーデイ(冷房/暖房)を計算するツールが付属しています。さらに、描画対象のデータとして任意のユーザーデータを入力できます。例えば、気象データの統計値、熱負荷、体感指標、その他です。ユーザーデータは地点数も任意です。

EA Map のメインインターフェイス(画像は、標準年2020年版の年平均気温)
データ追加インターフェイス(EA気象データ、デグリーデイを追加可能)
カラーマップの出力例(地域ごとの画像出力が可能,カラーコンターの最大値・最小値を手動で変更可能)

EAMap「試用版」では、試用版専用のEA気象データ(1981実在年EA気象データ)からユーザーが指定したデータの分布を、カラーマップとして描くことができます。試用版にはユーザーデータの事例も含めています。本試用版をお使いいただくことにより、ユーザーの皆様は、EAMapの機能をご理解いただくことができます。本ホームページに、EAMapの使用マニュアルを置いています。本試用版と併せてご利用ください。製品版のEAMapを購入されるかどうか、ライセンス契約を結ばれるかどうかは、本試用版をご使用の上、判断していただくことをお勧めします。

試用版の起動後、シリアル番号の入力が求められます。試用版として利用するには「demo-demo-demo」を入力してください。製品版ご購入のユーザー様は、MetDSから提供されたシリアル番号を入力することにより、試用版が製品版として機能するようになります。製品版を使用するには、製品版の使用許諾事項(EAMapの使用許諾契約書)に同意していただく必要があります。

EA Map「試用版」の使用許諾事項
  • 試用版によって作成したカラーマップを、論文、報告等に使用していただいても差し支えありません。
  • 試用版を教育目的(授業等)に使用していただいても差し支えありません。
  • 使用期間に制限はありません。
  • EAMap「試用版」には機能制限があり、試用版専用のEA気象データ以外の気象データを読み込むことはできません。
  • 本試用版を商用目的に使用することはできません。
  • EAMap「試用版」のプログラムをユーザーが書き変えることは著作権の侵害となります。ユーザーが勝手に書き変えることはできません。
  • 試用版の使用によってユーザーが何らかの損害を受けたとしても、著作者及び使用許諾権者は、一切の責任を負いません。

実在年 及び 標準年 拡張アメダス気象データには、「購入」と「ライセンス契約」の2種類のご利用方法があり、上の説明図は購入とライセンス契約の違いを説明しています。お客様のご利用形態に応じてお選びください。

お客様が開発されたソフトウェアに拡張アメダス気象データを同梱して公開する場合にも、ライセンス契約が必要になります。この成果物公開のライセンス契約については、別途 項を設けて説明していますので、該当すると思われる場合は、そちらをご覧ください。この入手方法に記載した購入方法、契約方法、価格、料金等は、不定期に変更になることがあります。

購入

拡張アメダス気象データの使用許諾契約は、「1名のユーザーが1台のコンピューターで使用すること」と定めています。1つの購入について複数人で使用することはできず、複数人で使用する場合は、使用者の人数分の数量を購入する必要があります。使用者の情報は購入時の注文フォームに入力していただきます。購入後に使用者が変更になった場合には、その旨を遅延なくお知らせください。使用者以外の使用が確認された場合は、違約金のご請求などのしかるべき措置をとらせていただく場合がございますのでご注意ください。

  • 新版(WEA2フォーマット)のEA気象データを読み込むにはEADataNavi8が必要です。WEA2をEADataNavi7以前のバージョンで読み込むことはできません。また、EADataNavi8は旧版(WEAフォーマット)を読み込むことはできません。
  • 新版(WEA2フォーマット)フォーマット及び読み込みサンプルプログラムを、本ホームページの基礎知識(2020年版)に掲載していますので、ユーザーがサンプルプログラムを参考にして読み込みプログラムを作成することも可能です。
  • IBECs様のBESTプログラムは、現在、新版(WEA2フォーマット)の読み込みに順次対応中です。ご使用のバージョンのBESTプログラムで新版(WEA2フォーマット)を読み込むことができるかどうかはIBECs様にお問い合わせください。
  • 旧版(WEAフォーマット)の購入をご希望の場合は同一価格で販売可能ですので、「旧版(WEAフォーマット)」をご購入されることを明記してご注文ください

拡張アメダス気象データの使用許諾契約書(PDF)

 

ライセンス契約

ライセンス契約とは、法人やそれに準じる組織に属するユーザーグループの代表者とMetDSとが結ぶ契約です。ライセンス契約を結ぶことにより、同一法人・同一組織内の複数のユーザーが拡張アメダス気象データを使用することができます。料金は「ユーザー数」・「契約期間」・「フルライセンスか、部分ライセンスか」により異なります。フルライセンスの場合の料金表は以下となります。なお、ライセンス契約期間中の解約はできません。

(注1)ユーザーとは、お客様(ライセンシー)に所属する社員等をいいます。
(注2)ユーザー数には、お客様が契約により使用を許諾されたEA気象データやプログラムを使用するユーザーだけでなく、お客様が開発したプログラムやツール類、またはお客様がEA気象データを編集して得た2次的データを使用するユーザーも含まれます。
(注3)この料金表は新規に契約されるお客様に適用されます。
(注4)既にライセンス契約を結ばれているお客様が、2086年版将来標準年を追加される場合は、現在のライセンス料に表右欄の料金が加算されます。

フルライセンス契約

フルライセンス契約とは以下3点を提供する契約です。

  • 1981年以降の開発済みの実在年EA気象データ(1981年~2020年)
  • 全標準年EA気象データ(1995,2000,2010,2020年版)
    ※将来標準年2086年版を含める場合は割増料金となります。
  • 最新の EA DataNavi,EA Map

フルライセンス契約の特典

  • 新規開発の実在年・標準年EAデータを無償で追加します。
  • ネットワーク上(または個々のPC)にEA気象データ(またはEA気象データを編集したデータ)を置き、EA気象データ付属の操作プログラムやお客様が自前で開発したプログラム類で、それらのデータを使用することができます。
部分ライセンス契約

部分ライセンス契約とはEA気象データの一部についてライセンス契約を結ぶ場合をいいます。部分ライセンス契約の契約料金は、下の表に示す係数をフルライセンス契約の価格に乗じて、消費税を加算し、100円未満を切り捨てた金額とします。

部分ライセンス契約料金計算例

EA DataNavi + 標準年2010年版(一つの標準年)の場合、係数は0.7となります。ユーザー数が10、1年契約の場合、180,000円(フルライセンスの場合の金額)に、0.7を乗じ、部分ライセンス契約料金は、126,000円+消費税となります。将来標準年を加えた場合は、126,000円+50,000円=176,000円+消費税となります。

部分ライセンス契約の特典

  • 契約対象のEA気象データやプログラムが更新された場合はお客様の要望に応じて無償で差し替えます。
  • ネットワーク上(または個々のPC)にEA気象データ(またはEA気象データを編集したデータ)を置き、EA気象データ付属の操作プログラムやお客様が自前で開発したプログラム類で、それらのデータを使用することができます。
  • 成果物公開のライセンス契約とは、お客様が開発したプログラムにEA気象データ、またはその一部またはEA気象データを編集したデータを組み込み、ユーザーに公開するような場合の契約をいいます。成果物公開のライセンス契約の契約料金は個々の契約によって異なります。契約書の標準様式をご参照の上、MetDSまでお問い合わせください。
  • 契約書の標準書式のように、この契約を結んだ場合は、原則として、お客様名とプログラム名をMetDSのホームページに掲載させていただきます。
  • プログラムにEA気象データの一部やEA気象データを編集したデータ等が組みこまれておらず、EA気象データを読み込むプログラムを公開する場合には、この契約は不要です。ただし、プログラムの使用説明書等に、『プログラムのユーザーは、それぞれがEA気象データを購入しているか、またはEA気象データの使用に関するライセンス契約を結んでいなければならない』旨を記載してください。また、もし開発者のご要望があれば、MetDSのホームページに開発者名とプログラム名を掲載いたします。

ライセンス契約のお問い合わせや申し込みは、MetDSまでお問い合わせください。契約書の標準書式を準備しております。以下よりダウンロードしてご参照ください。

「ライセンス契約」契約書の一般的書式(PDF)
「成果物公開のライセンス契約」契約書の一般的書式(PDF)